「例会のあり方」(例会の標準化を目指して)

  1. 断酒例会(以下例会という)は酒を止めたい人の集まりですから、酒を止めたいと思う人なら、例え酒を飲んでいる人でも例会出席を拒むことは出来ません。(ただ飲酒の状態により例会に妨げになるような場合は責任者の判断が必要でしょう) 即ち酒を止めたい人なら誰でも参加できるということです。
  2. 重複障害(統合失調症、うつ病、注意欠陥多動性障害、パニック障害等々)のある方についても原則的に出席を拒むことは出来ませんが、例会に支障を来たす症状がある場合は医療に委ねることも必要になってくるでしょう。難しいことですがその判断が求められます。
  3. 新入会員は先生とよく言いますが、まさにその通りで既存の会員は入会当時を思い出させてくれます。最初は戸惑いもあり、とんちんかんな話や、名前を名乗るだけかも知れませんが、ともかく温かく迎えましょう。そのことが会員の増加そして定着にも繋がります。
  4. 断酒会は組織ですから色々な役職があります。例会ではこれらの役職や断酒暦などに関係なく、会員皆平等です。理事長さんとか支部長さんとか呼ばずに〇〇さんと名前で呼びましょう。
  5. 例会は酒害相談の意味もあるので、新しい会員や家族から相談的な質問をされて返答をしなければならない時があります。その時は教条的にならないためにも、自分の体験を話して答えるようにしましょう。誰かが答えるわけですから、例えば〇〇さんはその体験をお持ちですから〇〇さんの体験を通してお話してあげて下さい。とやればいいと思います。
  6. 当たり前のことですが、例会は体験談に始まり体験談に終わりましょう。世間話に終始しないように気をつけましょう。また、家族の体験発表は、会員のためにも、家族本人の回復のためにも重要な意味を持っていることを理解しましょう。
  7. 体験談は己を語ることに徹しましょう。言い放し、聞き放しが原則です。そして他人の発表を聞かせていただき、それに自分の体験を重ねて自己反省をするのがねらいですから、何人たりとも、他人の体験談を批判したり、中傷したり、それについて討論することは厳に慎みましょう。また、会の批判をしたり、第三者を誹謗、中傷する発言は例会の趣旨に反しますから中止させるようにしましょう。
  8. ある程度断酒継続の出来ている人の体験談は、過去自分が他人に与えてきた迷惑と現在の断酒の喜びを発表の両輪にしたらいいでしょう。過去のことを掘り下げてばかりいると、自己嫌悪や抑うつにおちいることがあります。また、喜びばかりに目を向けていると初心を忘れ傲慢になり、目的を失いますので気をつけましょう。
  9. 自分の酒暦を長々と話したり、飲んだ上での悪行を自慢げに話したり、体験の押し売りなどには気をつけましょう。小さなこと一つでいいから、具体的に深く掘り下げて、その時の自分の気持ちや、迷惑をかけた相手の人の気持ちなどを分析し洞察する態度が人間性の回復、向上に繋がります。また、振り返りの作業を行って自分の物語(生まれ育ってから今までの自分史)を持つといいと思います。そうすることによって体験談の幅がずっと広がると思うからです。
  10. 例会の時間はみんなの2時間です。例会の出席者数によって時間の配分が違ってきますが、少人数だと問題はありませんが、大人数ですと体験談が話せなく「今日一日の断酒で頑張ります」で終わってしまうことも多々あるかと思います。そこには単なる顔合わせだけでいいのかという問題も出てきます。どうしたら効率的で充実した例会に出来るかは各例会場で工夫していきましょう。
  11. 例会の開始、終了時間は守りましょう。また、早く終わったからといって、すぐ解散しないようにしましょう。いろんな都合で遅れてくる人や、早引きする人はそれぞれの理由があるわけですから責めないようにしましょう。お互いを信じあいましょう。
  12. 事務連絡などは長くならないようにプリントしたり、掲示板などを使う工夫をしましょう。
  13. 司会者は進行役に徹しましょう。会員の発表に解説を加えたり、自説を唱えたりすることはやめましょう。司会者の発言によって例会が間違った方向へ進むことがありますから、十分注意しましょう。
  14. 体験談はプライバシーにかかわることですから、絶対に外に漏らさないようにしましょう。その場で自分の胸の中にしまって帰るようにしましょう。万が一外に漏れたことが分かったら、事実関係が喋れなくなり例会が機能しなくなります。このことは例会を開く上で一番大切なことですのでお互いに肝に銘じておきましょう。